コラム
2016.11.14
コレステロール値が正常でも安心できない?
本日はコレステロールの値についてです。
コレステロールの基準値
悪玉(LDL)コレステロール 140mg/dl以上
善玉(HDL)コレステロール 40mg/dl未満
この基準値に当てはまっていなければ、正常値ということです。
しかしコレステロール値が正常値でも、LH比でみると危険な場合もあります。
LH比
コレステロールのバランスを見るもの。
悪玉(LDL)コレステロールを善玉(HDL)コレステロールで割った値。
例えば、LDLコレステロール値が135mg/dlで、HDLコレステロール値が45mg/dlとすると、「135÷45=3」で、LH比は3.0となります。
例で示したLDLとHDLの数値(135mg/dl、45mg/dl)は、個別にみると、どちらも現在の基準では「正常」の範囲です。
しかし、LH比は2.0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると心筋梗塞などのリスクが急増します。
LDLコレステロールの比率が高い状態は、血管壁についているコレステロールが過剰になっていると推測され、不要なコレステロールが回収されにくい状態であるといえます。
コレステロール値は、高くても低くても問題になります。ただ、大抵の場合は、LDLコレステロール値の高さが問題になってくると思います。
LDL、HDLそれぞれの値が基準値にあるのはもちろんのこと、LH比も確認してコレステロールを見直すきっかけにしましょう。