コラム
2016.10.21
血圧③ 年代別平均値
本日は血圧の年代別平均値についてです。
年齢・性別を問わず、130/85mmHg未満を正常血圧とさだめられています。
「上」の血圧、「下」の血圧ともにこの基準値を下回らなければ正常血圧とはならないので、どちらか一方でも上回ると正常血圧にはなりません。
男性 | 女性 | |
20代 | 123 / 74 mmHg | 119 / 71 mmHg |
30代 | 127 / 77 mmHg | 123 / 75 mmHg |
40代 | 131 / 82 mmHg | 132 / 82 mmHg |
50代 | 145 / 86 mmHg | 145 / 86 mmHg |
60代 | 154 / 90 mmHg | 156 / 90 mmHg |
70代 | 157 / 87 mmHg | 159 / 87 mmHg |
20代以降になると、男女の平均血圧値に少しずつ差ができます。これは女性ホルモンであるエストロゲンが影響していると考えられています。エストロゲンは血管の収縮や老化を防ぐ作用があり、血圧の上昇をを抑えるはたらきがあるとされているためです。
30代で高血圧である割合は、男性23.1%、女性7.6%と男性の方が多くなっています。これも上記の女性ホルモンが影響していると考えられます。
40代では、男女で平均血圧値の差はほとんどなくなります。
50代では、男性が2人に1人、女性が3人に1人以上が高血圧という割合になります。この年代から「上」の血圧が正常高値になり始めるので注意が必要です。
60代の男女で高血圧である割合に差がなくなってきます。これは、女性は50歳頃から閉経が始まるのが関係していると考えられています。
70代では「下」の血圧は正常値だけど「上」の血圧だけ高いということがよくみられます。これは太い血管が硬化しているサインかもしれないので、注意が必要です。
高血圧はサイレントキラーとも呼ばれるように、最初は症状にでにくいですが、全身に影響を及ぼす恐ろしい病気です。しかし、生活習慣の見直しやちょっとした心がけで予防することもできます。日頃から自分の血圧を知り、規則正しい生活を送ることで高血圧の予防を心がけることが大切です。