コラム
2017.05.12
ナトリウム
本日は、ナトリウムについてです。
ナトリウムは、血圧の調節、酸の中和、神経の情報伝達など生命維持に必要なミネラルです。また、カリウムとともに、細胞の内外の浸透圧を一定に保つ働きをしています。
通常は、細胞内にカリウム、細胞外にナトリウムが多く存在しバランスをとっています。しかし、ナトリウムを摂り過ぎバランスが崩れると、細胞内から水分が血液中にしみだし、血液をはじめとする細胞外液が増加します。これが高血圧の原因のひとつとされています。
また、血液は通常、弱アルカリ性ですが、激しい運動などにより酸性になります。ナトリウムは血液中の酸を中和し、血液を正常に保つ手助けをしています。
ナトリウムの1日の摂取基準は食塩相当量で男性が8g未満、女性が7g未満です。また高血圧の人では、6g未満とされています。
ナトリウムの過剰摂取は、通常は尿とともに排出され、問題はありません。しかし、摂取過剰の状態が慢性的になると排泄しきれずに体内に蓄積してしまう場合があります。
食塩の摂取量が多い人ほど、脳卒中や胃がんのリスクが高まる可能性があると言われています。