コラム
2017.04.28
カルシウム
本日は、カルシウムについてです。
カルシウムは体内に最も多く存在するミネラルで、骨や歯のもととなり、骨格を形成する人間にとって欠かせない栄養素の一つです。
しかし、最も不足しやすい栄養素と言われているのもカルシウムなのです。
カルシウムの99%は骨や歯に含まれ、1%が筋肉などの組織や血液などに含まれています。
骨は少しずつ形成と吸収を繰り返し、絶えずつくり替えられています。
使う分だけ残して残りは骨に蓄えられます。また、血中には常に同じだけのカルシウムが必要なので、血中のカルシウムが不足すると、骨は自らを壊してこれを補います。
また、意識しなくてもスムーズに動作できる事や、生命活動に関わる内臓が常に一定の状態を保てるのもカルシウムのおかげです。
カルシウムの推奨量は成人男性で1日あたり650~800mg、成人女性で650mgとされていますが、国民健康栄養調査では、男女ともにカルシウム摂取量は不足しています。
カルシウムは吸収率が低い栄養素の一つで、食品に含まれているカルシウムが全て体に吸収されるわけではありません。
カルシウムの吸収を高める栄養素として、ビタミンD・クエン酸等があります。
また吸収を阻害するものとして、脂質・リン、塩分、カフェイン、喫煙等があります。