コラム
2016.10.28
パパイヤ酵素の特徴 食用から日用品まで
本日は、パパイヤ酵素の特徴についてです。
食物酵素の王様
食物酵素のなかでも酵素の王様と言われているのがパパイヤです。
パパイヤに含まれているパパイン酵素には、三大栄養素のタンパク質、糖質、脂質を分解するすべての消化酵素を含んでいます。
また青パパイヤには、整腸作用を促すための腸内ビフィズス菌の活性化、体内で起こる様々な炎症を抑える消炎作用などの作用も知られています。
さらに古い組織を分解する機能もあり、内臓内部をきれいに掃除する役割も持っています。
熱や酸に強い酵素
一般的なタンパク質の一種である食物酵素は42~48度で活性を失われますが、南国のフルーツに含まれる食物酵素の多くは熱に強い傾向があり、少々高めの温度でも酵素活性が失われることがありません。青パパイヤに含まれるパパインは100℃の温度でも酵素活性を失いません。
また多くの食物は胃酸(ph2前後)の大変強い酸により変質してしまいますが、パパイン酵素はph1.2のさらに強い酸でも変質しません。
日用品にまで利用
パパイヤの酵素は食用以外にも使用されています。
パパイヤのタンパク質を分解する能力は、皮なめしやウールの防縮剤、洗剤などに応用されています。
汗じみや食べ物のしみは界面活性剤だけでは汚れを落としきれません。そこで、タンパク質を分解する酵素であるプロテアーゼを含んだパパイン酵素入りの石鹸・洗剤が広く利用されています。