コラム
2016.10.25
パパイヤの歴史
本日はパパイヤの歴史についてです。
パパイヤは現在から約2億年前に始まり約1億4千万年前まで続いたジュラ紀にまで遡ぼり確認できます。
パパイヤは、16世紀始めにコロンブスによって南アフリカ大陸北西部で発見されました。隊の船員のひとりが胃けいれんで倒れた際、原住民に差し出されたパパイヤを食べるやいなや、たちまちに治ったそうです。
これに驚き、その種を本国に持ち帰り、その後航海の拠点となる熱帯地域の島々に広まったそうです。16世紀半ばにはブラジル、インドへ、今日では熱帯・亜熱帯地方全域で広く栽培されるようになりました。
また、メキシコのユカタン半島に今も残る、マヤの人々が造ったと言われる2万以上にも及ぶ古代ピラミッドの周囲には、パパイヤが群生しています。
医療技術がとても発達していたと言われるマヤの人々は、薬用となる植物を、あらかじめピラミッドの周りに栽培し、食料や薬用に使ったと考えられています。
チリ山中にもパパイヤの群生が見られ、インディオたちに食用されており、現在もチリでは、パパイヤは海岸近くから山岳高地まで広く分布しています。
東洋にパパイヤが伝わったのは18世紀ごろと言われており、日本には明治時代に「蕃瓜」、「万寿果」という名前で伝えられました。
また沖縄には、明治時代に台湾から導入されたという説と、中国から来たという説があります。
戦後の貧しい時代、パパイヤは貴重な食料として愛され、そのまま沖縄料理の定番として残ってきました。今でも民家の庭で育つパパイヤを見かけることができます。